方向転換



方向転換には、大きく分けて方向ベクトルの変化以外の前に減速を伴うものと、伴わないものがある。これらについては様々な呼ばれ方があるが、ここでは前者をパワーカット、後者をスピードカットと呼ぶことにする。進行方向ベクトルの変化と新たなベクトルへの加速により構成される。物理的な要素、もしくは筋力的な要素により、方向ベクトルの変化を起こす際に減速が必要な場合は進行方向ベクトルの変化の前に減速を伴う。直進状態から新たな進行方向へのベクトルを得るために新たな進行方向の逆方向にシャッフルステップをして、後ろ足(押し足)を用いて新たな加速方向に向けてベクトルを変化させ、同時に重心を両足の中心から進行方向前足の上に移動する。そこから、骨盤の回旋を伴い進行方向への前足での押しを開始する(クロスオーバー)ことで方向転換を行う。この際に重要なポイントはシャッフルステップの後ろ足(外足)に重心移動しないこと、そして新たな進行の前足(内足)に外足をついた瞬間に重心を移動すること、そして体幹部をニュートラルスパイン(自然な湾曲)に保ち固めることで上半身と下半身が連動して動作するようにしなければならない。

図: 方向転換